履歴書・職務経歴書の空白（ブランク）期間は20代の転職に影響する？好印象を与える履歴書の書き方・面接時の伝え方のポイントを解説

会社を退職後、思う様に転職が進まずに転職先が決まらないと焦っているという人も中にはいるのではないでしょうか？

転職期間中は仕事をしていない空白期間（ブランク期間）となってしまうため、このままではますます転職先が決まらないのでは…と不安になりますよね。

人によって空白期間はまちまちなので、どのくらい期間が空くと転職に不利になるのか疑問を感じるでしょう。

そこでこの記事では、20代の転職活動の空白期間の伝え方や、どのくらいの期間が空くと不利になるのかなどを解説していきます。

20代転職では3か月以上空白期間ができると不利

転職にかかる平均的な期間は3ヶ月前後と言われているため、この目安の期間を超えてしまうと、企業が懸念を抱いてしまいます。

そのため、退職してから3ヶ月上の期間が空いてしまうと、就職難易度が高くなる傾向が。

空白期間についても事細かに質問されるので、しっかりと受け答えを準備しなければならないでしょう。

退職からの空白期間が長いと転職で不利な理由

理由1】無計画にキャリアを進めているのではないかと疑われる

転職活動中は、仕事をしていない無職期間となり、収入がゼロの状態になります。

そのため、転職は前職に在籍中に終わらせるのが一般的。

空白期間が長くなってしまう人は、将来的なことを何も考えず、無計画で転職活動を行っていると思われてしまいます。

無計画な人という印象を与えてしまうと、仕事にも無計画なのでは？と連想されてしまうため、余計に転職難易度が高くなります。

理由2】労働意欲が低いのではないかと疑われる

転職活動では、仕事のスキルや仕事に関しての知識などもちろん大切ですが、20代の転職の場合はそれら以上に仕事に対しての熱意が重要。

20代は年齢が若いため、スキルや知識が無くても、ポテンシャルが見込めて将来性があれば採用を貰えます。

そのため、20代の転職で思う様に内定を貰えないという人は、企業から見れば仕事に対しての意欲が低いと思われることも。

20代は仕事に対しての経験やスキルが少ない分、熱意やモチベーションをアピールしなければなりません。

それらの要素が無いと判断されてしまうと、内定を貰うことができず、結果として期間が長くなってしまうのです。

理由3】人間性に問題があるのではないかと疑われる

空白期間が長引いてしまうことで、企業から人間性を疑われることもあります。

「普段の素行が悪いから内定を貰えなかったのでは？」
「面接中の態度に何かしら原因があるのでは？」
「中途半端な気持ちで転職活動をしているのでは？」

採用したら共に働いていくわけなので、人間性に問題がある人と共に働きたくないと思うのは必然です。

しっかりと空白期間の説明をしておかないと、人間性まで疑われてしまうため、自分の転職活動を振り返ってみましょう。

退職からの空白期間がある20代の転職活動時の注意点

注意点1】空白期間が出来てしまった理由を正直に伝える

当然かもしれませんが、面接中に嘘をつくのは絶対にやめましょう。

面接中は嘘でごまかせるかもしれませんが、後々その嘘が発覚してしまうと、経歴詐称担ってしまうケースも。

退職後何もしていなかったり、隠したい経歴などがあると嘘を尽きたくなってしまう気持ちもわかりますが、自分の首を絞めることに繋がります。

不利になってしまう経歴があったとしても、その経歴を反省し、ポジティブな印象を与えれば必ず内定を貰えます。

そのため、自分を取り繕わず、質問には正直に答える様にしましょう。

注意点2】なるべくポジティブな理由に転換して伝える

空白期間について聞かれたときに、ネガティブな印象を与えてしまう発言は避けた方が賢明です。

「退職後、3ヶ月は特に何もしていなかった」「長期間の海外旅行などしていました」などと伝えてしまうのはNG。

企業から働く意欲が低い人と見られてしまいます。

特に転職活動をしていなかったり、仕事以外のことをしていた場合は伝え方に注意しなければなりません。

大切なのは「空白期間をどのように過ごし、どのようなことを学んだのか」と言うこと。

ネガティブな印象を与えてしまうと、採用が一気に遠のいてしまうので、少しでもポジティブな印象を与えられるようにしましょう。

注意点3】アルバイト・パート歴も履歴書に記載する

空白期間にアルバイトをして過ごしていた人からすると、面接で経歴としてアピールできるのかと不安に感じるでしょう。

雇用形態は違うものの、アルバイトも立派に仕事をしていた期間に変わりはありません。

そのため、アルバイト経験も経歴としてアピールするようにしましょう。

特に志望している業種とアルバイトの種類が同じであれば、効果的なアピールに繋がります。

アルバイトで身に付けたスキルや経験が役に立つことも考えられるので、これまでのアルバイト経験を振り返り、アピール方法を考えてみましょう。

しかし、企業によってはアルバイトの経験を評価しないところもあるため、長期間アルバイトとして働くのはおすすめできません。

少しでも早く正社員としてキャリアを積めるようにしていきましょう。

面接時に好印象を与える空白期間の伝え方

転職活動が長引いた場合は正直にその旨を伝える

転職に半年かかってしまう人もいれば、1年以上かかってしまう人も。

そのため、ひたむきに転職活動をしていたものの、内定を貰えなかったというケースもあります。

この場合は伝え方に注意しないと、面接官に不信感を与えてしまうことも。

これまでの転職活動を振り返って、どのような転職をしてきたのか、なぜ内定が貰えないのかなどを考えておく必要があります。

転職が上手くいかなかった理由が分かれば、転職方法の改善にもつながり、企業の不信感を払拭できるでしょう。

空白期間中に学んだことや意識の変化などを伝える

これまでの転職活動を振り返り、内定こそ貰えなかったものの「転職活動中を通して何を学んだのか」を織り交ぜて伝えるようにしましょう。

「失敗から学ぶ」という言葉があるように。転職が上手く行かないのは何かしらの理由が隠れています。

何が原因で転職が上手く行かないのか、その理由が分かっているだけでも、自己分析ができていると評価されます。

また、資格勉強や短期講習に通っていた人も同様に、その経験を通して何を学んだのかを伝えるのが重要。

面接官は行動自体ではなく、行動の目的や動機を通して、応募者の人柄や仕事に対しての熱意を計っているのです。

空白期間中にやりたいことがどう変わったかなどを伝える

仕事を退職したものの、特にやりたい仕事が見つからないため、とりあえずバイトをして自分のやりたい仕事を考えていた人もいるでしょう。

この場合は、「自己研究・企業分析をして自分の興味がある仕事を探していた」と伝えましょう。

アルバイトをしつつ、自分のやりたいことを探していたという姿勢は、十分にアピールできる要素。

アルバイトの種類と志望する企業の職種が関連していれば、アルバイトの経験をアピールすることもできます。

しかし、あまりにもアルバイトの経験が長くなってしまうと、理由を伝えるのが難しくなります。

そのため、アルバイト経験が長引かないうちに、自分のやりたい仕事を決めて転職活動を始めるようにしましょう。

無理に過去を美化せず将来への希望や熱意を伝える

先述したように、社会人経験の浅い20代はこれまでの仕事のスキルや経験などよりも、これからの仕事に対しての熱意や意欲が重要。

入社後の目標や将来的にどう成長していきたいかなど、入社後の明確なイメージを伝えるようにしましょう。

しかし、「早く仕事に慣れる様に頑張りたいです」「職場の先輩を超えられるような成果を出したいです」などでは抽象的なので、意欲が伝わりません。

発言に具体性を持たせるためには、年数や数字などを交えて伝えるのが効果的。

「入社して3年後には個人の売り上げ○○万円を達成します」

「入社して○年後には役職に就いて部下を管理する立場になっています」このように数字を混ぜて伝えれば、具体性が出て採用担当者も働いている姿をイメージできます。

また、前職の経験をアピールする場合にも、具体性が大切。
「前職で経験した○○のスキルを御社の業務の○○で活かしていきたいです」このように伝えれば、即戦力としてアピールできます。

入社後のイメージを伝える際は「具体性」を意識して伝えるようにしましょう。

20代で空白期間があっても転職で必ず不利になる訳ではない

この記事では、20代転職の空白期間について紹介してきましたがいかがでしたか？

どの様な理由にしても空白期間があると、企業に不信感を与えてしまうため、就活が不利になってしまうことが多いです。

しかし、空白期間をどのように過ごしていたのか、どのような学びがあったのかをしっかりとアピールできれば好印象を与えることもできます。

そのため、自分のこれまでの空白期間を振り返り、どのようなことがあったのか何を学んできたのか考えてみましょう。

伝え方次第では、大きなアピールに繋がるケースもあります。