WEBマーケティング

SEO(検索エンジン最適化)とは?基本的な仕組みから初心者におすすめのSEO対策をわかりやすく解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ブログ関係の情報を集めていると「SEO対策」という言葉をよく耳にしますが、意味がわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「SEO対策」はブログ初心者がつまずく最初のハードルです。しかし、ブログに大量のアクセスを集めたり、収益化を実現させるためには絶対に理解しなくてはいけません。

今回はSEO対策をわかりやすく解説します。

SEO(検索エンジン最適化)とは?【仕組み・特徴】

SEO(Search Engine Optimization)とは、直訳すると「検索エンジン最適化」という意味です。GoogleやYahoo!といった検索エンジンで、自分のブログやメディア・サービスサイトなどを上位表示させる施策をあらわします。

検索1位のアクセス数は、検索10位の約10倍といわれています。そのため、ブログに読者を集めて収益化するためには、適切なSEO対策で上位記事を増やすことが必須といえるでしょう。

Googleの検索結果の最適化を指すケースが多い

  • Google
  • Yahoo!
  • Bing
  • Baidu(百度)
  • DuckDuckGo

検索エンジンと聞いて一般的に名前があがるのは上記などですが、日本におけるSEO対策ではGoogleの検索エンジン最適化だけを考えればOKです。シェア率が圧倒的なので、その他の検索エンジンを対策する必要はありません。

上記にもあるように、日本の検索エンジンのシェアはGoogleが80%ほどと圧倒的であり、Yahoo!も含めるとシェアの大半をカバーしています。

ちなみに、日本のYahoo!では、Googleの検索エンジンがベースに採用されています。そのため、「GoogleのSEO対策をする=9割以上の検索エンジンを最適化する」といえるわけです。

コアアルゴリズムアップデートへいかに対策するかが重要

Googleは、ユーザーに便利な検索エンジンを目指して、日々アップデートをくり返しています。

その中でも、特に大規模なアップデートが「コアアルゴリズムアップデート」です。年に3〜4回くらい実施されており、検索エンジンがブログ・サイトを評価する基準が大きく変わります。

ここで覚えておきたいことは、SEO対策は時代によって異なるということです。

最新のSEO対策をしても、数年後にはコアアルゴリズムアップデートで通用しなくなるかもしれません。そのため、ブログで成果を出し続けるためには、常に最新のSEO情報が必須です。

まずは知っておきたいSEO対策の基本

実際のSEO対策は覚えなければいけない用語や概念・スキルなどがあり、Webマーケティングの中でも極めるのが難しい分野です。

ただし、SEO対策を行う上での基本的な概念自体は、初心者でも抑えることが可能です。

基本1】大切なのはユーザーファースト

例えば「よく飛ぶ紙飛行機の作り方」と検索した際、最も作り方が分かりやすく、視覚的にも見やすくて誰が読んでも飛ぶ紙飛行機を上手く作れる説明をしているページは、上位に表示される可能性が高いです。

Googleは、ユーザーにとって最高の検索エンジンを目指しています。そのため、SEO対策においてもっとも大切なのは、ユーザーファーストなブログをつくることです。

Googleの理念がわかる文献として「Googleが掲げる10の事実」を紹介します。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。

新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

参照:Googleが掲げる10の事実

上記は抜粋ですが、これだけでGoogleがユーザーファーストを徹底していることがわかります。

より具体的に「Googleが掲げる10の事実」をまとめると、Googleはユーザーに「必要な情報」を「最速」で「わかりやすく」届けることを重視しているといえそうです。

基本2】Googleが順位を決定させる技術的な仕組みを理解する

Googleは、下記の3ステップで検索順位を決定しています。

  1. 【クロール・クローリング】「クローラー」というサイト情報収集のロボットが巡回して、サイトに訪問して調査をおこなう
  2. 【インデックス】クローラーは認識した情報をGoogleデータベースに持っていき、登録(新規更新)する
  3. 【ランキング】アルゴリズムと照合して評価を決定し、順位やサイト情報を反映させる
Googleが順位を決定させる技術的な仕組み

簡単にいうと、「クローラー」と呼ばれるGoogleロボットがブログ情報を認識して、見つけた情報をデータベースに保管(インデックス)&ランキングをつけるといったイメージです。

「③ランキング」では、Googleのアルゴリズムがユーザーに最適なコンテンツを判断しています。このGoogleアルゴリズムで評価されるための手段が「SEO対策」というわけです。

基本3】SEO対策には「内部」と「外部」が存在する

SEO対策は、大きく分けて「内部SEO対策」「外部SEO対策」の2つに分かれます。

内部SEO対策 記事タイトルや本文を読みやすくする、トップページから各ページにジャンプしやすくするなど、読者にわかりやすいコンテンツを届ける施策のこと。
外部SEO対策 他サイトからのリンク(被リンク)を集めるなど、Googleに自ブログの信頼性を伝える施策のこと。

ブログ初心者の方は、まずは内部SEO対策を徹底しましょう。なぜなら、先述のとおりSEO対策の本質は「質の高いコンテンツを届けること」だからです。

逆に、外部SEO対策は意図的にコントロールするものではありません。被リンクは読者から信頼されてはじめて集まるものなので、内部SEO対策の延長線上にあるものと認識してください。

SEO対策を実施する目的

目的1】検索順位を高められる

ブログを収益化させるためには、アクセス数を増やす必要があります。そして、アクセス数を増やすためには、ユーザーの目に触れやすい検索上位に記事を表示させなくてはなりません。

結果、検索上位を獲得するために、ブログにSEO対策が必須となるわけですね。

「収益化≒アクセス数アップ≒検索上位獲得≒SEO対策が必要」となります。

目的2】ユーザーの利便性が高まる

先述のとおり、おもな内部SEO対策は「コンテンツをわかりやすく届けること」です。そのため、SEO対策を徹底することで、必然的にユーザーにとって便利なブログをつくれます。

また、ブログで商品・サービスを売るためには、読者の悩み・疑問を解決するコンテンツが必須なので、SEO対策で有益なコンテンツをつくることは収益化にも貢献してくれるでしょう。

初心者におすすめのSEO対策【基本12選】

施策1】読者ニーズを120%満たす

読者ニーズとは、読者がGoogle検索結果に求めている情報のこと。読者ニーズを120%満たすことで、Google・読者から評価されやすいコンテンツをつくれます。

では、なぜ「100%」ではなく「120%」なのか。その理由は、ブログ記事では『顕在ニーズ』だけでなく、『潜在ニーズ』まで深掘りすることが大切だからです。

たとえば、[キャンプ 寝袋 おすすめ]と検索するユーザーがいた場合、下記のような顕在ニーズ・潜在ニーズが予測されます。

  • 顕在ニーズ→キャンプでおすすめの寝袋が知りたい!
  • 潜在ニーズ→キャンプ時の睡眠を快適にするグッズが知りたい!

「キャンプでおすすめの寝袋」を紹介すれば読者ニーズを100%満たした記事、加えて「キャンプ時の睡眠を快適にするグッズ」まで紹介すれば読者ニーズを120%満たした記事になるわけです。

施策2】E-E-A-Tを満たすテーマを選ぶ

E-E-A-Tとは、Experience(経験・体験)Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)のこと。Googleが検索順位を決める重要な指標といわれています。

3.2 経験・体験、専門知識、信頼性、信頼性(EEAT)の詳細

ウェブページ/ウェブサイトが有する経験・体験・専門知識、権威、信頼性(EEAT)の量は非常に重要です。

参照:General Guidelines

特に、競合が強いテーマでは、E-A-Tを満たしたWebサイトが検索上位を争っています。そのため、E-E-A-Tを満たさないテーマを選ぶと、SEO的に大きな遅れをとってしまうでしょう。

たとえば、あなたが[発熱 足が痛い]と検索したとき、誰が書いたかわからない個人ブログよりも、病院や医者の運営するWebサイトの方が信頼できますよね。

ブログはテーマ選びが9割と言われています。読者から信頼してもらえるよう、あなた自身に実績・経験のあるテーマを選択してください。

施策3】特化ブログ・専門メディアを運営する

ブログは、大きく分けて「雑記ブログ」「特化ブログ」の2つに分かれます。

  • 雑記ブログ 複数のテーマ(ジャンル)を扱うブログのこと
  • 特化ブログ 1つのテーマ(ジャンル)に特化したブログのこと

SEOに強いブログをつくりたい方は、雑記ブログではなく特化ブログを運営しましょう。

理由は、Googleがブログ全体の専門性を評価しているからです。評価が分散する雑記ブログよりも、1つのテーマの専門性を追求した特化ブログの方が検索上位を獲得しやすくなります。

どうしてもテーマを絞れない方は、とりあえず3〜5つのテーマで記事を書いてみてください。そして、書きやすい・稼ぎやすいテーマが見つかったら、特化ブログに移行しましょう。

施策4】適切なキーワード選定をする

キーワード選定とは、ユーザーの検索ワードを選ぶ作業のこと。

ブログでは、事前にキーワード選定をして、選んだ検索ワードから想定される悩み・疑問を解決するコンテンツをつくります。

適切にキーワード選定をしなかった場合、読者の悩みを解決できずに上位表示できなかったり、そもそもニーズがない記事を書いてしまう可能性があります。

施策5】キーワードをタイトルに含める

記事タイトルには、キーワード選定で選んだキーワードを入れましょう。

たとえば、[プログラミングスクール 大阪]の検索結果に下記の2つが表示された場合、明らかに後者がクリックされやすいですよね。

  • 【最新版】おすすめのプログラミングスクール10選を徹底比較
  • 【最新版】大阪で通学できるプログラミングスクール10選を徹底比較

「ユーザーが適切な記事を選べる→快適に検索エンジンを利用できる→Googleから評価されやすい」といったイメージで強力なSEO対策になるため、ぜひ意識してみてください。

施策6】キーワードを見出しに含める

見出しとは、ブログ記事の目次のようなもの。

キーワードを含めることで、読者にとってわかりやすく、Googleが内容を認識しやすくなります。

とはいえ、キーワードを含めることを意識しすぎると、長くわかりにくい見出しになることも。そのため、あまり無理はせず、できる範囲で含めることを意識しましょう。

施策7】メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプションとは、検索結果で記事タイトル下に表示される文章のこと。

メタディスクリプション

SEOに直接的な影響はないと言われていますが、「クリック率が高まる→アクセス数が増える→Googleから評価される」といった流れで間接的なSEO効果に期待できます。

施策8】画像にファイル名を設定する

画像を使用する場合は、適切なファイル名をつけましょう。

適切なファイル名を設定することで、Googleの画像検索で上位表示されやすくなります。近年では画像検索ユーザーが増加しているため、アクセス数アップに期待できるでしょう。

ちなみに、WordPressではメディア選択画面の[タイトル]から設定できますよ。

画像にファイル名を設定する

施策9】画像にaltタグを設定する

altタグとは、画像の内容を説明するテキストのこと。

検索エンジンは画像そのものではなく、altタグのテキストをもとに画像の内容を認識しています。そのため、Googleロボットに正しく情報を伝えるためには、altタグの設定が必須です。

ちなみに、WordPressではメディア選択画面の[代替テキスト]から設定できますよ。

画像にaltタグを設定する

施策9】画像にaltタグを設定する

Googleは、2021年5月からCore Web Vitals(コアウェブバイタル)という新しいアルゴリズムで、下記の3つを検索順位を決める指標に追加しています。

  • ページ表示速度(LCP)
  • ユーザー操作への応答性(FID)
  • レイアウト崩れなどの少なさ(CLS)

画像の容量が大きいと、ページ表示速度が低下したり、操作性が悪くなる可能性があるため、TinyPNGのような画像圧縮ツールで軽量化するのがおすすめです。

施策10】高速化プラグインを導入する

SEO的に重要なページスピードを高速化するためには、プラグインの導入も有効です。

具体的には、下記のような機能をWordPressに追加することで、高速化を実現できます。

  • 画像の圧縮
  • 画像の遅延読み込み
  • キャッシュの削除
  • コードの最適化

施策11】適切な内部リンク構造を意識する

内部リンクとは、自分のブログの別記事につながるリンクのこと。内部リンクを張り巡らせることで、クローラーが巡回しやすく、ユーザビリティも向上させられます。

ただし、適当に内部リンクを貼るだけでは、ユーザーにとっての利便性が低下するだけです。

SEO対策の本質はユーザーファースト

今回は、ブログ初心者向けにSEO対策の基本、具体的なテクニックを解説しました。

ブログで成果を出すためには、SEO対策を熟知することが必須です。

とはいえ、難しいことではありません。ユーザーの求める情報をを提供することが最強のSEO対策なので、ぜひユーザーに思いやりをもってブログ記事を書いてみてくださいね。