「アガルートの法科大学院入試対策講座の評判や口コミは?」
「アガルート 法科大学院過去問解説講座はどう?」そんな疑問を解消します。
法科大学院(ロースクール)は、司法試験の受験資格を獲得するためのルートのひとつです。
アガルートの法科大学院入試対策講座では、法律の勉強を全くしたことがない初学者の方でも、最短1年で法律既修者コースに合格できるカリキュラムを展開しています。
そこで今回はアガルートの法科大学院入試対策講座の評判や口コミなどについて解説します。法科大学院入試受験を検討している方はぜひチェックしてみてください。
アガルートの法科大学院講座について
引用:アガルート公式サイト
| 講座名/価格 |
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|---|---|
| 合格率 | 非公開(令和5年法科大学院入試 103名合格実績) |
| 答練・模試付属 | ○ |
| サポート体制 |
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| キャンペーン |
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アガルートの法科大学院講座は、手頃な価格でありながら高い利便性を持つオンライン教育と充実したサポート体制が魅力の通信講座です。
講義動画の視聴・教材の閲覧・添削指導まで、インターネット環境があればどこでも受講でき、通信講座でありながらも充実したオンライン教育制度が整っています。
さらに、2023年からは「KIKERUKUN」のオンライン質問サービスや定期的な個別カウンセリングなど、学習面でのサポート体制も導入されました。
法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラムの料金
| 講座名/価格 |
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|---|
アガルートの法科大学院講座は手頃な価格で質の高い教材とサポート面を両立した、非常にコスパの良い通信講座であるとわかります。
難関である人気法科大学院への合格はもちろん、未来の司法試験合格に向けた学習も可能です。
継続しやすいオンライン講義・教材
引用:アガルート公式サイト
アガルートはインターネット環境さえあれば、パソコン、タブレット、スマートフォンでマイページからいつでも受講可能。
法科大学院入試対策講座もPC・スマホ・タブレットでいつでもどこでも受講でき、オンライン学習ならではの利便性があります。
オンラインテキストで、閲覧・書き込み・ふせん機能も利用でき、全てデジタルで学習が完結できることが大きな強みです。
講義画面にテキストが同時表示されるため、テキストを持ち歩く必要もありません。継続しやすいオンライン講義で個人の学習スタイルに合わせられます。
※法科大学院入試(ロースクール入試)過去問解説講座は教材の発送なし。マイページ上でPDFデータをダウンロードする形式。
志望校特化の習得を深めるカリキュラム
引用:アガルート公式サイト
アガルートの「法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム」は、法律知識を体系的に整理し、土台を作り志望校特化の習得を深める構成になっています。
- 基礎知識の網羅的なインプット
- 論文演習ではアウトプット能力の養成
- 過去問対策は志望校特化のアプローチ
上位校ごとの「出題の癖」や「採点実感」に合わせた対策がとれるカリキュラムです。
全員が新司法試験合格者の講師
引用:アガルート公式サイト
アガルートの法科大学院講座講師は全員が新司法試験合格者で、「法科大学院の授業」や「激しい競争」を経験しているため、実戦的なアドバイスが可能です。
基礎講義と演習で講師が分担されており、どの講師も受験生がつまずくポイントを知り尽くしたプロフェッショナルは信頼性が高いですね。
アガルートの法科大学院講座講師は20名以上で、司法試験予備校でもNo.1の在籍数を誇ります(2025年4月時点)。
質問制度や添削などのサポート
引用:アガルート公式サイト
オンラインで直接講師や専門スタッフに質問できる「オンライン質問サービスKIKERUKUN」が便利です。
講義を聞いていて分からない点や、テキストの記載内容に関する疑問を、視聴期間内に50回まで質問できます。
最大の敵である「分からないところで止まってしまう」トラブルを防ぎ、スムーズに学習を継続できるでしょう。
「オンライン添削サービスTENSAKUN」では、全7科目の重要問題(105通)について、指導経験豊富なプロ講師が直接添削。
ほかにも月1回のホームルームでは、講師が学習の進捗状況や時期ごとの注意点、受講生から寄せられた共通の悩みについて動画で回答します。
アガルートの法科大学院講座の合格実績
アガルートは、東京大学、京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関法科大学院の既修者コースを中心に、継続的に多くの合格者を輩出しています。
令和5年法科大学院入試は、アガルートの法科大学院講座受講者103名が有名法科大学院合格という評価される実績でした。
関東だけでなく京大、阪大、神戸大、東北大など、全国の主要な国立・私立法科大学院にも多数の合格者を輩出しており、地域を問わず合格実績が高い傾向です。
アガルートの法科大学院講座の良い評判・口コミ
ここでは、アガルートの法科大学院講座の評判・口コミについて紹介します。
良い評判・口コミ1】ベテラン講師による講義
アガルートの司法試験講師は20名以上で、司法試験予備校ではNo.1の在籍数を誇ります。実際の受講生からも講義内容のわかりやすさなどが高く評価されています。
アガルートの司法試験対策講座の講師は全員が新司法試験合格者というのもうれしいポイント。
司法試験制度は2005年に大きく改正され、それ以前の「旧司法試験」と現在の「新司法試験」では試験内容が変更となりました。(短答式試験は3科目から3科目・7法分野に、論文式試験は6科目から4科目・8法分野に変更)
予備校によっては旧司法試験合格者が講師を務めていますが、アガルートは全て新司法試験合格者ですのでこれから司法試験に挑戦する方でも安心です。
公式サイトにはサンプル講義として無料で講義を体験できるものもあるのでぜひチェックしてみて下さい。
他の予備校のサンプル講座と総合講義100を比較したところ,総合講義はメリハリがあり,説明が端的で分かりやすいと感じました。(中略)東北大学の法科大学院入試は事例問題だけではなく,基礎知識を説明させる問題や判例の理解を問う問題も多数出題されるので,総合講義でインプットを繰り返した結果合格できたのだと思います。
良い評判・口コミ2】難関法科大学院ごとの「過去問解析講座」
法科大学院入試は各法科大学院によって出題傾向が異なるだけでなく、司法試験や予備試験レベルの高度な内容を問う問題も少なくありません。
そのため、法科大学院合格には志望校の過去問の傾向を分析することが合格にとって不可欠。
しかし実際、法科大学院入試の過去問を緻密かつ正確に解説した書籍や講座はほとんどなく対策を立てるのが難しい現状があります。
アガルートでは講師が難関法科大学院入試の論文式試験過去問を徹底的に分析し解説を行っており、網羅性が高いと評判です。
また、2026年10月からは「法科大学院入試相談会」と呼ばれる、受験校や進路に関するお悩みを相談できるオンラインの個別相談会が始まります。
法科大学院入試に精通した講師がひとりひとりに合わせたアドバイスをおこなってくれるため、安心できるでしょう。
過去問演習に関しては,各ロースクールの上記3科目の過去問を,時間を測ってそれぞれ3年分起案しました。
上記の通り重要問題習得講座は網羅性が高いということもあり,過去問を解いていて初見の論点に出会うということはほとんどありませんでした。
これは受験本番に向けて大きな自信に繋がったと思います。
受験本番もほとんど重要問題習得講座で学習した事のある論点が出題され,落ち着いて本来の実力を発揮することが出来たと思います。
なお色々なロースクールを受験する上では,本番において過去問と違う問題形式での出題や,見慣れない論点の出題がなされる場合もあることと思います。
そのような場合でも結局は相対評価で合否が決まるのだということを念頭に置き,落ち着いて自分なりの答案を書き切れば合格は勝ち取れると思います。
良い評判・口コミ3】手厚いフォロー制度
アガルートの法科大学院講座では、「オンライン添削システム」と「オンライン質問サービス」を通じて受講者をサポートする制度が整っています。
たとえばオンライン添削システム「TENSAKUN」では、添削を希望する答案用紙をPDFファイルまたはWordファイル形式で24時間いつでも提出できるものとなっています。
また オンライン質問サービス「KIKERUKUN」では、講義やテキストに関する質問をWeb上で行うことができます。
受講期間中に100回まで質問可能で追加料金は発生せず、 回答は司法試験合格者が担当しているため安心感があります。
講座以外の質問については、「予備試験最短合格カリキュラム」に含まれる「ホームルーム」で行うことができます。
ホームルームでは、月に1回講師とのZoomによる質問応答があり、学習全般に関する質問ができ、モチベーションの維持にも役立ちます。
良い評判・口コミ4】わかりやすいオリジナルのフルカラーテキスト
アガルートの講座で使用するテキストは司法試験・予備試験・法科大学院入試の過去問題を徹底的に分析し、試験で必要とされる知識に特化したオリジナルテキストです。
また、アガルートでは視覚的に理解しやすいように基幹講座にフルカラーテキストを採用しているのが特徴です。
論点ごとに各教材の掲載箇所が分かる「論点マップ」や、効率的な学習を実現するための「判例索引」「事項索引」「本試験出題実績」など、受験生の学習を考慮した工夫が随所に施されています。
膨大な数の基本書・判例解説・学術論文・法学雑誌を参照しながら作成しているため、正確性や情報も最新のものなので安心。
試験対策に特化した情報が凝縮されたテキストを用いることで、最短で合格を勝ち取ることができるでしょう。
実際の受講生からも見やすさ・読みやすさ・分かりやすさについても高評価を得ています。
アガルートの法科大学院講座の悪い評判・口コミ
アガルートの法科大学院講座の悪い評判・口コミをX(旧Twitter)の投稿からチェックしましょう。
悪い評判・口コミ1】法改正に対応しているか分かりにくい
アガルートの法科大学院入試過去問解析講座は改正民法対応なのだろうか…
— まれぼ🫠 (@ymts_law) June 1, 2019
アガルートの法科大学院講座は法改正にも対応している最新の内容ですが、公式サイトの情報ではわかりにくいといった声もあります。
自分が希望する講座について、受講無料相談もできるので、申し込み前に疑問を解決しておきましょう。
悪い評判・口コミ2】安い受講料ではない
アガルートの法科大学院関西圏コース
65万円ね………はいはい— 牛乳石鹼 (@tooonjan) June 24, 2024
アガルートの法科大学院講座は確かに受講料が安いとは言えませんが、オンライン講座として総合的に見ればコストパフォーマンスは高いでしょう。
カリキュラムの網羅性や合格実績、マネジメントオプションなどサポート体制を考慮しても受講する価値はあります。
アガルートの法科大学院講座がおすすめの人
「法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム」の独自カリキュラムと手厚いサポート体制から、受講がおすすめの人を紹介します。
最短で上位法科大学院への合格を目指す人
アガルートのカリキュラムは、司法試験合格という最終目標から逆算して、最短で上位の法科大学院に合格することに特化しています。
効率重視の既修者も、講義が非常にコンパクトに設計されており、無駄なく知識をインプットし、早期に論文演習に移れるでしょう。
プロ講師によるオンライン添削(回数・質ともに高い評価)を活用し、自分の答案の弱点を徹底的に潰せることに強みがあります。
予算を抑えつつ確実に合格を目指したい方
アガルートの法科大学院講座は予算を抑えつつ確実に合格を目指したい方におすすめです。
関東圏または関西圏の法科大学院に特化した法科大学院入試専願カリキュラムを比べても、他の講座だと100万近くかかるものもあるため圧倒的低価格に設定されています。
多くの合格者からの声が寄せられていることから信頼性も高く、講義の質も高いのでコストパフォーマンスのバランスが良い通信講座と言えるでしょう。
オンライン学習に慣れている方
アガルートの法科大学院講座は講義映像の提供に加え、Webメディアを活用したテキストの確認やオンラインでの添削指導も行っています。
そのため、オンライン学習に慣れている方やネット環境が整っている方にもおすすめです。
月1回のホームルームや、オプションの個別マネージメント指導(マネオプ)を利用すれば、プロに学習進捗を管理してもらい、モチベーションの維持も難しくありません。
アガルートの法科大学院講座がおすすめでない人
アガルートの法科大学院講座がおすすめでない人に共通することをまとめました。
具体的な合格率・合格実績を知りたい人
アガルートは合格者の声や合格者数を掲載しているものの、合格率については具体的な実績を公表していません。
一方、同じように法科大学院入試向けの講座を開講している伊藤塾は2024年入学の法科大学院入試において特別選抜枠526名合格という圧倒的な実績を誇っています。
対面サポートの充実を重視する人
アガルートの法科大学院講座は、オンライン講義や個別指導の機会など、価格に見合ったサポート体制を提供していますが対面でのサポートはやや弱いといえます。
対面サポートの充実を重視する人にとっては通学講座の方が適していると言えるでしょう。
例えば、伊藤塾の法科大学院入試洗顔カリキュラムは745,800円とアガルートよりも高額ですが、コスト面よりも合格実績の高い安心できる講座を受講したい人には伊藤塾がおすすめです。
費用を最大限に抑えたい人
アガルートの「法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラム」は、料金設定は他社のシンプルなパックと比較して高価格帯になる傾向があります。
回数無制限の質問や質の高い添削など、手厚いサポートが含まれているため、その分が費用負担がかかってしまうでしょう。
「費用を最優先に抑えてサポート体制は不要、テキストと講義動画だけあれば十分」などといった人にはアガルートはやや不向きです。
アガルートの法科大学院講座をお得な料金で受講する方法
アガルートの法科大学院入試対策講座をお得に受講する方法には以下があります。
方法1】期間限定のキャンペーンや割引制度
引用:アガルート公式サイト
期間限定のキャンペーンや割引制度を活用し、アガルートの法科大学院入試対策講座をお得に受講しましょう。
キャンペーンの例をあげると、2025年12月25日(木) 23:59まで、アガルートは会員数20万人突破記念セール実施中です。
クーポンコード「AGAROOT20」を購入時に入力すれば、期間限定で全商品5%OFFとなり、法科大学院入試・法曹コース最短合格カリキュラムもお得に購入できます。
方法2】常設の割引制度
引用:アガルート公式サイト
アガルートの法科大学院講座では、条件さえ合えばいつでも使える割引制度が用意されています。
以下の条件に当てはまる方は最大50%割引となりますので、受講を考えている方はチェックしてみて下さい。
| 名称 | 割引率 |
|---|---|
| 他校乗換割引 | 20%OFF |
| 再受講割引 | 20%OFF |
| グループ割引 | 最大20%OFF |
| 他資格試験合格者割引 | 最大20%OFF |
| ステップアップ割引 | 20%OFF |
| 受験経験者割引 | 10%OFF |
| 家族割引 | 10%OFF |
| 予備試験合格者割引 | 50%OFF |
| 最短合格カリキュラム受講 | 30%OFF(司法試験講座) |
方法3】合格特典
引用:アガルート公式サイト
アガルートでは通信講座を受験して合格した方に最大で全額返金という合格特典制度があります。
それぞれの条件は下記の通りです。
| 必要書類 |
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|---|---|
| 対象になる法科大学院 | 東京大学、一橋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学 ※以下大学は、入試成績優秀を理由とする全額免除・半額免除のみ 慶應義塾大学、早稲田大学、中央大学 ※いずれも既修者コースのみ |
ただし、合格特典となる大学院はすべてではなく対象校があるため注意が必要です。
しかし合格特典があることでモチベーションを高く保つのにもつながるので、ぜひチェックしてみて下さい。
アガルートの法科大学院講座とほかの講座を比較
| 予備校名 | 講座形態 | 講座名 | 受講料 |
| アガルート | 通信講座 | 法科大学院入試専願カリキュラム(関東圏) | 657,800円(税込) |
| 法科大学院入試専願カリキュラム(関西圏) | 657,800円(税込) | ||
| 法科大学院入試専願カリキュラム(全法科大学院) | 877,800円(税込) | ||
| 伊藤塾 | 通信講座 | 司法試験 入門講座 法科大学院1年合格コース | 932,500円~999,200円(税込) ※別途入塾料10,000円(税込)が必要 |
| LEC | 通信講座 通学講座 |
難関法科大学院(既修)合格コース | 通信講座のみ:601,800円(税込) 通学・通信講座:645,800円(税込) |
| 2年合格コース | 通信講座のみ:656,800円(税込) 通学・通信講座:733,800円(税込) |
アガルートの法科大学院講座はエリア別の講座・大学院ごとの過去問題対策講座が提供されていますが、伊藤塾とLECにはそのような講座がありません。
LECの法科大学院講座はコンパクトなカリキュラムを採用しているため、受講料がかなり安く費用を抑えたい人におすすめです。
さらに、アガルートや伊藤塾にはないDVD受講や通学講座のオプションが用意されています。
伊藤塾の法科大学院講座は受講料がかなり高額ですが、講義内容には定評があり、合格実績も明記されているので信頼できるといえます。
したがって明確に大学院を決めている方やコスパとサポート面を重視する方にはアガルートを、学習サポートを重視する方には伊藤塾を、通学での学習を希望する方にはLECがおすすめです。
法科大学院入学試験の概要
各大学の実施する入試については、既修者コースと未修者コースに分けられており、既修者コースでは法律の論文試験、未修者コースでは小論文試験とする大学がほとんどです。
既修者コース|法学部出身者など
| 5年一貫型選抜 | 大学を3年で早期卒業する法曹コースの成績と面接結果をもとに入学者を選抜する方法。入試の段階で法律の論文試験は課されない。 |
|---|---|
| 特別選抜(開放型) | 法曹コース修了予定者が協定関係にない法科大学院を受験する場合の選抜方法。法曹コースの成績や面接に加えて、法律の論文試験が課される。 |
| 一般選抜 | 法曹コースとは関係なく、広く一般の人が受験できる選抜方法。法律の論文試験によって選抜する大学が多い。 |
なお特別選抜(開放型)と一般選抜は併願できます。
また法科大学院によっては上記の法律の論文試験以外の試験が科されたり、英語の能力を示す資料など独自の提出物を課したりするところもあります。
試験内容については必ず各法科大学院のサイトで確認するようにしてください。
既修者コースに必要な勉強時間は700時間程度
法科大学院入試(既修)で必要な勉強時間は1日2時間だと仮定して、700時間程度必要です。
こちらも1日2時間程度確保する場合、受験日から1年半前には手を付け始めるか、遅くても1年前には取り組まなければいけません。
- 試験日の前年の8月頃…法律知識のインプット
- 試験日の前年の9月~試験年の6月…法律知識のインプット・アウトプットの繰り返し・論文対策開始
- 6月~8月…過去問演習
- 私立入試直後…国立入試対策(過去問演習・苦手分野の克服など)
未修者コース|法律初学者向け
| 特別選抜 | 他学部出身者、社会人経験者など各大学が指定する条件を満たす人が対象。筆記試験を実施せずに、提出書類と面接試験のみで選抜する大学が多い。 |
|---|---|
| 一般選抜 | 大学を卒業した人、卒業見込みの人なら誰でも受けられる試験。小論文試験によって合否が判定されることが多い。 |
未修者コースは各法科大学院が社会人枠、グローバル法曹枠など、特別の選抜方法を実施していることが多いです。
未修コースに必要な勉強時間は350時間程度
法科大学院入試(未修)で必要な勉強時間は350時間程度必要だといわれています。1日2時間だとするとおおよそ半年程度となります。
とくに小論文、面接、志望理由書などは自分では評価しずらいので、予備校の先生やチューター、志望する大学院に入学した先輩といった第三者からの添削を受けることをおすすめします。
添削には返却まで時間がかかる場合もあるので、できるだけ時間に余裕をもって早めに取り組むようにしましょう。
一般的な未修者コースを目指す人の学習スケジュールは以下の通りとなります。
- 試験6~4ヶ月前…大学院の出題傾向の分析、小論文知識のインプット
- 試験4~2カ月前…小論文の添削を受ける、面接対策、志願理由書作成(アウトライン)
- 試験2~1ヶ月前…小論文の添削を受ける、面接対策、志願理由書作成・提出
- 試験1~当日…小論文の添削を受ける、面接対策として第三者からの模擬面接を受ける
試験科目と上位法科大学院の出題傾向
法律的知識を問われる既習コースの試験科目は法科大学院によって異なりますが、基本的な科目は以下の7つです。
- 憲法
- 行政法
- 民放
- 商法
- 民事訴訟法
- 刑法
- 刑事訴訟法
科目ごとに試験の時間配分が異なるため、希望する法科大学院の出題傾向を調べて臨みましょう。
一部の法科大学院では行政法や商法が出題されませんが、他の科目の理解のためにも学習しておくことをおすすめします。
法科大学院入試の出題形式
各法律科目においての事例問題のほかに、「〇〇について論じなさい」といった1行で完結する問題が、多くの法科大学院で出題されています。
基本科目で、条文・判例の正確な理解と法的思考力が問われ、法律的な基本を押さえつつ論述する必要があるため、対策はしっかりと取りましょう。
司法試験の傾向に合わせ、基礎知識と応用力を手書きで簡潔に論述する能力が求められます。
令和6年度の法科大学院の入試倍率から見る難易度
| 倍率順位 | 法科大学院名 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本大学 | 446 | 55 | 8.11 |
| 2 | 専修大学 | 312 | 39 | 8.00 |
| 3 | 筑波大学 | 297 | 44 | 6.75 |
| 4 | 関西大学 | 443 | 71 | 6.24 |
| 5 | 法政大学 | 298 | 62 | 4.81 |
| 6 | 東京大学 | 1,072 | 244 | 4.39 |
| 7 | 東北大学 | 384 | 90 | 4.27 |
| 8 | 東京都立大学 | 233 | 60 | 3.88 |
| 9 | 学習院大学 | 116 | 33 | 3.52 |
| 10 | 上智大学 | 142 | 41 | 3.46 |
| 11 | 一橋大学 | 313 | 97 | 3.23 |
| 12 | 広島大学 | 109 | 34 | 3.21 |
| 13 | 関西学院大学 | 300 | 94 | 3.19 |
| 14 | 神戸大学 | 567 | 187 | 3.03 |
| 15 | 同志社大学 | 449 | 151 | 2.97 |
| 16 | 慶應義塾大学 | 1,026 | 348 | 2.95 |
| 17 | 大阪公立大学 | 155 | 53 | 2.92 |
| 18 | 岡山大学 | 97 | 34 | 2.85 |
| 19 | 京都大学 | 559 | 198 | 2.82 |
| 20 | 九州大学 | 145 | 55 | 2.64 |
| 21 | 立命館大学 | 526 | 204 | 2.58 |
| 22 | 名古屋大学 | 178 | 70 | 2.54 |
| 23 | 明治大学 | 404 | 161 | 2.51 |
| 24 | 南山大学 | 65 | 26 | 2.50 |
| 25 | 琉球大学 | 47 | 19 | 2.47 |
| 26 | 愛知大学 | 93 | 38 | 2.45 |
| 27 | 大阪大学 | 474 | 199 | 2.38 |
| 28 | 福岡大学 | 85 | 36 | 2.36 |
| 29 | 早稲田大学 | 852 | 369 | 2.31 |
| 30 | 金沢大学 | 41 | 18 | 2.28 |
| 31 | 千葉大学 | 173 | 77 | 2.25 |
| 32 | 北海道大学 | 129 | 58 | 2.22 |
| 33 | 中央大学 | 1,081 | 521 | 2.07 |
| 34 | 創価大学 | 49 | 25 | 1.96 |
| 全体 | 4465 | 964 | 4.63 |
令和6年度の法科大学院入試では志願者数、受験者数、合格者数、入学者数すべてにおいて過去5年間で最多となりました。
入学者が定員を下回っている法科大学院は34校中17校と、まだ半数が定員割れしているものの、入試倍率は1校を除きすべて2倍以上となっているため易しいものではないといえます。
ただし法科大学院入試の難易度は倍率だけでなく、どのようなレベルの受験生が受験するかにも影響されるため倍率だけで判断するのは早計です。
なぜなら倍率のデータを見る限り東京大学法科大学院が特に難しいという印象はないものの、受験生のレベルを考慮すると難易度は相対的に高いからです。
これは、司法試験予備試験に合格した優秀な受験生の中で、法科大学院への入学を希望する多くが東京大学法科大学院を選ぶためだとされています。
一方私立大学では近年の司法試験合格率で私立大学の中でトップを誇る慶應義塾大学法科大学院が他の大学院と比較してやや難易度が高いと感じられます。
これは、東京大学法科大学院を受験する比較的レベルの高い受験生が、併願先として慶應義塾大学法科大学院を選んでいるからだと考えられます。
司法試験合格率で見る法科大学院ランキング
ここでは、令和6年(2024年)の司法試験の合格率の高さで法科大学院をランキング形式でご紹介します。
| 順位 | 法科大学院等 | 受験者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 慶應義塾大法科大学院 | 246名 | 146名 | 59.4% |
| 2位 | 愛知大法科大学院 | 9名 | 5名 | 55.6% |
| 3位 | 京都大法科大学院 | 217名 | 107名 | 49.3% |
| 4位 | 一橋大法科大学院 | 123名 | 60名 | 48.8% |
| 5位 | 東京大法科大学院 | 255名 | 121名 | 47.5% |
| 6位 | 中央大法科大学院 | 181名 | 83名 | 45.9% |
| 7位 | 早稲田大法科大学院 | 330名 | 139名 | 42.1% |
| 8位 | 大阪大法科大学院 | 177名 | 72名 | 40.7% |
| 9位 | 神戸大法科大学院 | 136名 | 51名 | 37.5% |
| 10位 | 同志社大法科大学院 | 111名 | 41名 | 36.9% |
| 11位 | 九州大法科大学院 | 107名 | 37名 | 34.6% |
| 12位 | 名古屋大法科大学院 | 103名 | 32名 | 31.1% |
| 13位 | 南山大法科大学院 | 18名 | 5名 | 27.8% |
| 14位 | 上智大法科大学院 | 44名 | 12名 | 27.3% |
| 15位 | 専修大法科大学院 | 33名 | 9名 | 27.3% |
| 16位 | 広島大法科大学院 | 34名 | 9名 | 26.5% |
| 17位 | 北海道大法科大学院 | 65名 | 17名 | 26.2% |
| 18位 | 大阪公立大法科大学院 | 36名 | 9名 | 25.0% |
| 19位 | 金沢大法科大学院 | 16名 | 4名 | 25.0% |
| 20位 | 関西学院大法科大学院 | 41名 | 10名 | 24.4% |
| 21位 | 筑波大法科大学院 | 60名 | 14名 | 23.3% |
| 22位 | 東北大法科大学院 | 95名 | 21名 | 22.1% |
| 23位 | 立命館大法科大学院 | 132名 | 29名 | 22.0% |
| 24位 | 明治大法科大学院 | 115名 | 25名 | 21.7% |
| 25位 | 関西大法科大学院 | 70名 | 15名 | 21.4% |
| 26位 | 千葉大法科大学院 | 52名 | 11名 | 21.2% |
| 27位 | 近畿大法科大学院 | 5名 | 1名 | 20.0% |
| 28位 | 日本大法科大学院 | 100名 | 19名 | 19.0% |
| 29位 | 創価大法科大学院 | 34名 | 6名 | 17.7% |
| 30位 | 福岡大法科大学院 | 23名 | 4名 | 17.4% |
| 31位 | 琉球大法科大学院 | 29名 | 5名 | 17.2% |
| 32位 | 横浜国立大法科大学院 | 13名 | 2名 | 15.4% |
| 33位 | 岡山大法科大学院 | 25名 | 5名 | 14.3% |
| 34位 | 桐蔭横浜大法科大学院 | 8名 | 1名 | 12.5% |
| 35位 | 法政大法科大学院 | 58名 | 7名 | 12.1% |
| 36位 | 学習院大法科大学院 | 36名 | 4名 | 11.1% |
| 37位 | 東京都立大法科大学院 | 92名 | 10名 | 10.9% |
| 38位 | 駒澤大法科大学院 | 32名 | 2名 | 6.3% |
| 39位 | 甲南大法科大学院 | 18名 | 1名 | 5.6% |
引用元:法務省『令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等』
上記の表からも分かるように慶應義塾大法科大学院が合格者数および合格率でトップの結果となっています。
合格率の上位5校のうち、TOP1(慶應義塾大法科大学院)・TOP2(愛知大法科大学院)のどちらも私立で、合格率は55%以上です。TOP3~4は国立の法科大学院となっています。
有名大学だからと言って必ず司法試験合格につながるとは限りませんが、合格率上位の法科大学院は、レベルが高い受験生が集まりやすく学習環境が整えられているといった背景があると考えられます。
法科大学院入試の難易度
令和6年度の入試状況において、半数の法科大学院が入学者定員を下回りましたが、入試倍率はほとんどの大学で2倍を超えています。
今後もさらに受験者が増える可能性が高く、どの法科大学院を受験する場合でも入試の難易度が易しいとは言えません。
また法科大学院によって受験生のレベルは異なるため、倍率の高さが必ずしも難易度と比例するわけではないので注意が必要です。
法科大学院入試の難易度を判断するには、倍率だけでなく、受験する法科大学院の特性も考慮する必要があります。
入試の競争倍率が他の法科大学院と比較して高くなくても、司法試験で高い合格実績を持つ法科大学院は一般的に入試難易度が高いと評価されます。
たとえば慶應義塾大学や京都大学は、いずれも入試倍率が2倍台であり、倍率だけを見ると法科大学院の中では中位に位置しています。
しかし、これらの法科大学院は司法試験の合格実績が豊富であるため、受験生のレベルは高いです。
アガルートの法科大学院講座によくある疑問を解消
アガルート法科大学院講座に合格体験記はある?
予備試験を目指しながら法科大学院入試も突破したケースといった具体的な体験談があり、アガルートの講座や教材のメリットも共に紹介されています。
法科大学院の入試日程は?
出願期間は試験日の1〜2ヶ月前、試験は9~12月と1~2月が中心で、複数回実施されるのが一般的です。受験を希望する大学の募集要項を必ず確認しましょう。
法科大学院の学費はどれくらい?
国立は授業料が比較的安く抑えられており、公立は自治体住民に割引があるため、学費を抑えたい場合に有利です。既修者コース(2年)は未修者コース(3年)より総額が安くなります。
法科大学院のコースは?
未修者コースは法律初学者向け、既修者コースは法律の基礎知識がある人向けで、既修者コースは未修コースの1年目を免除されるシステムです。
コースは法律知識の有無で分かれ、早期修了を目指す「法曹コース」という大学の学部と連携した一貫プログラムもあります。
アガルートの法科大学院講座は高い実績が魅力
今回は、アガルートの法科大学院入試対策講座について、特長をまとめました。
さすが近年急激に人気を伸ばしているアガルートだけあって、内容の充実ぶりを感じることができたのではないでしょうか。
司法試験まで見据えた密度の濃い授業が受けられるので、法科大学院入学後を考えても安心ですよね。
法科大学院入試を考えているという方は、ぜひとも受験勉強の第一歩として資料請求&サンプル講義の体験をしてみてはいかがでしょうか。
