「20代におすすめの資産運用は?何から始めたらいい?」
「20代に合った具体的な資産運用方法を知りたい、失敗したくない」そんな疑問を解消します。
学生から社会人になって、将来のことを意識し始める20代。まだまだ友人との付き合いや結婚などのライフイベントも多い中で、できれば資産運用をして将来の資金を蓄えておきたいですよね。
特に20代のうちに始めておけば、メリットも多いのでおすすめです。しかし、「資産運用は難しそう」「お金に関する知識がないから無理」と考えてしまう人も多いでしょう。
実しかし、まだ十分なお金の知識がない20代も、最低限の知識さえあれば資産運用はできます。
NISA口座数の増加や若年層等における家計金融資産に占める有価証券保有割合の増加など、家計における安定的な資産形成の実現に向けた取組には一定の進捗が見られる。
この記事では20代で資産運用をすることのメリットを解説してから、20代から始められるおすすめの資産運用を紹介します。
20代で資産運用をはじめるなら積立投資信託がおすすめ
積立投資信託とは、毎月など一定の金額を自動でコツコツ積み立てる投資方法で、少額から始められ、プロが運用してくれるため初心者にも人気です。参考:一般社団法人投資信託協会|そもそも投資信託とは?
高値で少なく、安値で多く口数を買うことで「時間分散」による平均購入価格の低下(ドルコスト平均法)が期待でき、大きな元手なしに「長期・積立・分散」の資産形成を無理なく実践できるでしょう。
20代は投資できる期間が長いため、短期的な価格変動に惑わされず、複利の力を利用して資産が雪だるま式に増えていく効果が大きいこともメリットです。
20代におすすめの資産運用7選
20代におすすめの積立投資信託以外の資産運用は、次の7つです。
資産運用では様々な商品が挙げられますが、特に上記に紹介している商品での運用はリスクが少なく、資産運用しやすいためおすすめです。
投資信託
投資信託は投資初心者が始めやすい商品で、20代・30代の人が長期投資するのにもおすすめです。
- 月に100円から購入可能
- 分散投資できる
- 専門家が運用してくれる
- 元本割れのリスクがある
- 運用管理費用(信託報酬)がかかる
- 自分の意向とは異なる運用が行われる可能性
投資信託は資産運用のプロが投資家から集めた資金を運用します。
自分で投資信託の商品(ファンド)を選んで購入するだけで資産運用が可能なので、投資の知識が全くなくても効率よく利益を上げることができます。
また投資信託で購入できるファンドには、複数の株式が組み込まれているため、分散投資が自動でされています。
リスクを抑えて着実に投資したい人には特におすすめの方法です。参考:一般社団法人投資信託協会|資産運用と投資信託
株式投資
株式投資は投資商品の中でも、20代のうちに始めておくべき商品です。
- 単元未満株なら10,000円以下で購入可能
- 配当金や株主優待が貰える
- 短期間で一気に稼げる
- 投資した資金が減ってしまう可能性がある
- すぐには現金化できないことが多い
- 知識と分析の手間が必要
株式投資は投資信託に比べて、ハイリスクハイリターンな商品です。
上場している株式を購入することで株主としての権利が与えられ、株価の変動金だけでなく配当金や株主優待の権利も与えられます。
株式は通常1単元ごとにしか購入できないのでまとまった金額が必要ですが、単元未満株を選べば少額投資も可能です。参考:一般社団法人投資信託協会|「貯める・増やす」 ~ 資産形成
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは近年人気を集めている投資商品です。
不動産投資とクラウドファンディングの側面を合わせた投資方法で、次のような特徴があります。
- 不動産管理の手間がかからない
- 10,000円からの少額投資が可能
- 平均利回りが4~8%と高め
- 元本割れのリスクがある
- 運用期間中の途中解約・換金が原則できない
- 短期間で大きな利益は狙いにくい
一般的な不動産投資は不動産を購入して運用するため多大な金額が必要ですが不動産クラウドファンディングは不動産を購入する必要がないため1万円程度から投資可能です。
運営会社に出資するだけで、出資した割合に応じて利益が分配されるため、安定した投資が可能です。
また、平均利回りも高めに設定されている上に価格変動リスクも少ないため、20代の投資に非常におすすめです。参考:一般社団法人不動産証券化協会|不動産クラウドファンディングの
法的留意点
国債
国債とは国が発行する債券のことで、個人向け国債が20代の投資におすすめです。
国債の特徴としては次の内容が挙げられます。
- 元本割れリスクが圧倒的に低い
- 銀行の定期預金よりも金利が高い
- 変動金利タイプと固定金利タイプから選択できる
- 金利(利回り)が低い
- インフレ(物価上昇)に弱い
- 途中換金に制限がある
国債は元本と利息の支払いを国が保証してくれるため、他の投資に比べて元本割れリスクが圧倒的に低いです。
リスクが低い分利回りもそれほど高くありませんが、20代のうちから長期間投資することによって複利は大きくできます。できるだけリスクを負いたくない人におすすめの運用方法です。参考:財務省|個人向け国債とは
外貨積立
外貨積立には、主に以下の2つの方法があります。
| 外貨預金積立 | 銀行などの外貨預金口座を利用して積み立てる方法 仕組みがシンプルで分かりやすい反面、為替手数料が比較的高い場合が多い |
|---|---|
| 積立FX(外貨積立) | FX(外国為替証拠金取引)の仕組みを利用して積み立てる方法 外貨預金に比べて買付コスト(手数料)が非常に安いことが多い |
20代初めての外貨積立には、米ドル、豪ドルが流通量・信頼性が高く、情報も得やすいためおすすめです。
- 高い金利(利子)が期待できる
- 為替差益を狙える
- 為替リスクの分散(インフレ・ヘッジ)ができる
- 為替変動による元本割れリスクがある
- 為替手数料(コスト)が発生する
- ペイオフ(預金保険制度)の対象外
外貨預金と積立FXでは、手数料や税金の扱いが大きく異なるため、投資スタイルに合った通貨や商品をチェックしましょう。参考:特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会|ポートフォリオに外貨建て資産を組み入れよう
純金積立
純金積立とは、金(ゴールド)を現物資産として、毎月一定額ずつ自動で買い付けて積み立てていく投資です。一定量貯まれば、手数料を払って現物(金地金や金貨など)として引き出すことも可能。
自動買い付けを一度設定すれば、指定した金額(月1,000円程度からの少額で可能)で自動的に金を購入します。
- 高い安全性と価値が期待できる
- インフレ(物価上昇)に強い
- ドル・コスト平均法でリスクを平準化できる
- 利子や配当金(インカムゲイン)がない
- コスト(手数料)が割高
- 取引ごとに手数料やスプレッド(売値と買値の価格差)が発生
毎月定額を購入することで、金の価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことになり、長期的に見て平均購入単価を抑える「ドル・コスト平均」効果が期待できるでしょう。参考:一般社団法人全国銀行協会|純金積立
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、AI(人工知能)やアルゴリズムを活用し、目標やリスク許容度に応じて最適な資産運用プランの提案から実際の運用までを自動で行うサービスです。
すべて自動で任せられる投資一任型(運用型)のほか、購入や売却のアドバイスをしてくれるタイプのロボアドバイザーがあります。
ロボアドバイザーは銘柄選定、売買、リバランスなどの知識が不要で、20代の投資初心者や、運用に手間をかけたくない方にもおすすめです。
-
- 運用を完全に「おまかせ」できる
- 専門知識がなくてもすぐ始められる
- 少額から始めやすい
- コスト(手数料)が割高
- 運用方針の自由度が低い
- 元本保証がない
- WealthNavi(ウェルスナビ)
- THEO(テオ)
- SBIラップ など
参考:金融庁|資産運用サービスの高度化に向けたプログレスレポート2025
iDeCoやつみたてNISAも活用できる
iDeCo(イデコ)とNISA(ニーサ)は、「私的年金制度」「個人投資家のための税制優遇制度」で、投資方法そのものではありません。
どちらも、積立投資信託を運用する際に活用でき、効率的に20代からの資産形成を進められます。
iDeCo|老後資金をつくる私的年金制度
iDeCoとは、老後のために資産形成を目的とした、私的年金制度です。
- 掛け金が所得控除される
- 運用益も非課税
- 老後資金の積み立てに便利
資産運用をする目的が老後資金の形成であれば、iDeCoを利用すべきです。
20代のうちに始めておけば、最終的な積立金額が高額になるだけではなく、税制優遇も受けられる割合が増えます。
ただし、iDeCoは途中で積立金を引き出すことができないため、資産運用の目的が老後資金の形成ではない人は使わない方が良いかもしれません。参考:iDeCo公式サイト
つみたてNISA|運用益が非課税になる制度
つみたてNISAは、2018年1月からスタートした非課税制度です。
長期・積み立て・分散投資を支援するための制度で、手数料が低く初めて投資をする人や少額から投資を始めたい人が利用しやすい制度です。
日本に住んでいる20歳以上の方が対象で最長で20年間毎年上限40万円までが非課税の対象になります。
- 20年間非課税になる
- 少額から投資することができる
- 初心者が取り組みやすい
つみたてNISAをきっかけに投資を始める人も多くいます。
少額から始めることができ20年間非課税であることから、将来の資産を作る目的で気軽に始めることができます。
投資方法は、積立式のため投資信託を購入するタイミングを自分で見計らう必要がなくドルコスト平均法で投資信託の購入金額を平均にすることが可能です。
ただし「つみたてNISA」と「NISA」を併用することはできないうえに、毎年の投資上限額が40万円な点には注意が必要です。参考:金融庁|NISAを知る
投資失敗が心配な20代には「積立定期預金」もおすすめ
投資失敗が心配な20代には「積立定期預金」という金融商品をおすすめします。積立定期預金は預金商品であるため、元本が保証されます(ペイオフにより金融機関が破綻しても元本1,000万円とその利息までは保護されます)。
投資信託や株式投資のように元本割れのリスクがないため、投資への不安が大きい20代の若年層でも安心して始められるでしょう。
給与口座から毎月一定額を自動的に積み立てる設定ができるため、強制的に貯蓄を「習慣化」しやすいです。手元にお金があると使ってしまうという方でも、意識せずにお金が貯まる仕組みを作れることがポイントです。
ただし、投資信託や株式投資に比べて金利(利回り)が非常に低い、物価が上昇(インフレ)すると、預けているお金の価値は実質的に目減りするデメリットがあります。参考:一般社団法人 全国銀行協会|積立定期預金
20代が資産運用を続ける・失敗を防ぐコツ
20代から資産運用を始める際の注意点としては、継続できる金額・少額で始めること、制度を理解しておくことなどがあります。
資産運用はノーリスクでできることはないため、どれだけ安全な商品でも元本割れする可能性はあります。
いきなり高額の投資を始めると、生活に困ることになりかねないので、あらかじめ予備費は別に用意しておくといった注意も必要です。
コツ1】継続できる金額・少額から始める
20代では資産運用に使える金額も少ないため、無理のない金額で始めることを意識しましょう。結婚などのライフイベントも多いため、ある程度資金を残して始めることが重要です。
いきなり稼ごうと思って高額で投資を始めてしまうと、途中で挫折してしまうと20代から始めるメリットが小さくなります。
20代という早い時期から投資を始めるのであれば、少額でも構わないので継続できる金額で始めるようにしましょう。
コツ2】予備費は別に用意しておく
資産運用を始める前に、まずは生活防衛資金として「予備費」を確保することが重要です。生活費の3ヶ月分から6ヶ月分を目安に確保することをおすすめします。
病気や怪我による休職、失業、急な出費(冠婚葬祭、家電の故障など)といった不測の事態に備えるお金は別にとっておき、残ったお金を投資に回しましょう。
予備費があれば急な出費が必要になった場合でも投資信託などを慌てて売却する必要がなくなり、損失を防げます。
コツ3】投資対象は分散させる
リスクを軽減するために投資対象を分散させることが、資産形成の基本です。投資信託の銘柄の分散を例にすると、特定の企業の株だけを買うのではなく、複数の企業の株式や、様々な銘柄をまとめて含む商品を選びましょう。
ドルコスト平均法という時間の分散投資では、一度に全額を投資するのではなく、毎月一定額を積み立てる「積立投資」を利用します。
価格が高い時に少ない口数を、安い時に多い口数を購入するため、結果的に購入単価を平均的に均せます。
コツ4】NISAの制度を理解しておく
20代で投資を始めるのであれば、少額投資非課税制度のNISAについて理解しておきましょう。
NISAには一般NISAとつみたてNISAの2種類がありますが、どちらも投資で得られる分配金や利益が非課税となる制度です。
NISAを通じて投資信託や株式を購入することで非課税制度が利用できるため、投資信託や株式投資を始めようと思っている人はまずはNISA口座を作っておくと良いです。
NISAは5年間、年間120万円までの投資枠内で投資が可能なので、20代の人であれば範囲内で投資しやすいはずです。
NISAで扱われる投資信託は、長期投資向けのリスクの低い商品に限られているため、投資初心者にも安心です。
コツ5】リスクがあることを理解しておく
資産運用は必ずしも資産を増やすことができるわけではなく、損失を生むリスクがあることを理解しておきましょう。
投資信託ごとに、リスクの種類や大きさは異なります。投資信託の購入の際は目論見書などでリスクを説明している項目にも目を通し、それぞれの投資信託が持つリスクを知ることが大切です。
株価変動リスクや為替変動リスクは特に価格変動が大きくなるので注意が必要です。
利回りが大きければ大きいほどリスクも大きくなるため、初心者のうちは短期間で大きく稼ごうとするよりは長期的に安定して稼ぐことを意識するといいです。
リスクとリターンをしっかりと分析したうえで、資産運用をするかどうか判断しましょう。
資産運用を20代から始めるメリット
20代から資産運用を始めることで、運用可能期間が長くなります。
運用期間が長ければ長いほど安定して高額の資産運用ができるため、できるだけ早めに始めておくべきです。
メリット1】複利効果が高い
利息には単利と複利がありますが、複利は長期間投資することで効果が高まります。
複利は運用によって得られた利益を元本に組み込んで再投資することで、さらに利益を生んでいく効果があります。
複利運用は少額で長期間進めることで効果が上がりやすいため、20代から始めると複利効果は高くなりやすいです。
例えば、毎月1万円を30年間蓄える場合と、毎月3万円を10年間蓄える場合は、合計の積立金額は360万円で同じです。
しかし利回り3%があれば、1万円を30年間蓄える方が貯金額は100万円以上増えます。
少額でも複利効果は大きいため、20代のうちから資産運用を始めておくと効率が良いです。
メリット2】長期運用できる分リスクを低減できる
資産運用は短期間で一気に稼ぐよりも、長期的に小さく稼ぐ方がリスクは低減されます。
例えば年利10%の株式投資と年利3%の投資信託では、大きく稼げる可能性があるのは株式投資ですが、損失を生みやすいのも株式投資です。
投資期間が短ければ短いほど、値動きの幅は大きくなってしまいリスクがおおきくなります。
資産運用は長期的にすることで安定した利益につなげることができるため、20代から始めておけばリスクを抑えることができます。
メリット3】リスクを取りやすい
20代で資産運用を始めると、30代以降で始めるよりもリスクを取りやすいです。
例えば40代になれば子供の進学に合わせてまとまった金額が必要ですし、定年を迎えてからは短期での投資になってしまいます。
しかし20代のうちであれば、リスクを取った投資でも長期間での投資になるため、成功確率が高まります。投資で損失が出たとしても、仕事の昇進や副業などでカバーしやすい状況です。
元本以上の損失が出るハイリスクな投資を避けておけば、生活に困るほど損失が大きくなることもありません。
20代が資産運用をする際によくある質問
20代が資産運用をする際によくある質問についてまとめました。資産運用を始める・する際の参考にしてください。
20代におすすめの資産運用は?
20代におすすめの資産運用は次の方法です。
- 投資信託
- 株式投資
- 不動産クラウドファンディング
- 国際
- 積み立てNISA
- iDeCo
複数の投資を同時に始めるのではなく、一つずつ進めていき余裕があればもう一つ増やす形で資産運用を進めていきましょう。
20代が資産運用する際の注意点は?
長期で継続してやることで資産運用する際のリスクを最小化することが出来るので、限界の金額で資産運用するのではなく余裕をもって実施するようにしましょう。
資産運用を20代から始めるメリットは?
毎月5万円の積み立てを利回り3%で20年間実施した場合「16,415,100円」となり運用収益は「441.5万円」ですが、同じ積立金額利回りでも10年しか運用できないと「6,987,071円」で運用収益は「98.7万円」と3倍以上も運用益に差が生まれてしまいます。
資産運用は時間をかけることで、運用のリスクを減らし収益を生み出す可能性を高めることができます。
そもそも資産運用とは?
マイホームの購入、子どもの教育資金、早期退職など、将来のライフプランを実現するために、貯金だけでは足りない部分を補う目的があります。
資産形成と資産運用の違いは?
平たく言うと「資産形成」は目標達成に向けてお金を増やす・作る戦略で、「資産運用」は「資産形成」の中の「増やす」ための具体的な手段のといえます。
投資と積立定期預金、どっちがいいの?
積立定期預金は1〜3年以内に使う予定のあるお金や生活防衛資金などの形成にとくに活用しやすいでしょう。
投資(投資信託・株式など)がおすすめな場合は、5年以上の長期的な目標、老後資金、教育資金など、将来のために資産を増やしたい場合です。
20代からの資産運用は長期的に安定した利益を出しやすい
資産運用は20代・30代の若いうちから始めておくことで、長期的に安定した利益を出しやすくなっています。
短期間に高額投資するよりも、長期間で少額投資をする方が利益も出しやすくなっているので、資産運用に興味がある人は初めて見ましょう。
今回紹介した5つの資産運用はリスクが少なく運用できるものばかりなので、自分に向いていると感じたものを選ぶと良いです。
始める際はNISAを利用するなど、工夫して始めるとさらに資産運用に役立つので意識してみてください。
