薬剤師の仕事は楽？大変？楽な職場の探し方と転職のポイント

「薬剤師が楽に働ける仕事ってあるの？」「薬剤師を続けたいし収入も落としたくない。けど楽したい！」そんな悩みを抱えている薬剤師の人は多いのではないでしょうか？

そもそも薬剤師は楽な仕事なのか、結論からいうと職場次第です！

このページでは一般的にどんな職場が楽なのか、おすすめの職場や働き方のコツを7つ紹介します。

また、薬剤師が楽な職場で仕事を探し方、気をつけることと転職を成功させるためのコツも同時に紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

薬剤師の仕事の「楽」さは職場次第

薬剤師の仕事を楽に感じるかの基準は人それぞれです。

また薬剤師の仕事量は職場によってかなり変わってきますので、薬剤師は忙しいのか楽なのか、一概に定義することは難しいです。

薬剤師とは患者さんの健康をサポートする薬の専門家で、時には命に関わる重い処方もあり精神的ストレスを感じる、残業が多くてしんどい、などの悩みを抱えている人も多いでしょう。

ですので「出来るだけ楽なところに転職したい」「新しい職場を探している」という人も少なからずいます。

一般的にどんなところが薬剤師にとって楽な職場なのかみていきましょう。

薬剤師は職場ごとに仕事内容が違う

薬剤師の主な職場は調剤薬局やドラッグストアと病院ですが、どの職場に勤めるかによって仕事内容や楽さが変わってきます。

また、同じ調剤薬局だとしても店舗によって忙しい薬局・暇な薬局と分かれます。

ここではまず薬剤師の主な職場と仕事内容を3つ紹介します。

調剤薬局は接客がメイン

調剤薬局では接客をメインとし、薬の処方や調剤、服薬指導、薬歴の作成や在庫管理がメインになります。

在宅業務を行っている薬局では業務の幅が広がりますのでその分負担が増えます。

場所や人員構成によっても忙しさにはばらつきがあります。

ドラッグストアは薬剤師の仕事+αがある

ドラッグストアでは薬剤師としての仕事のほかに、ドラッグストアの社員と同様にレジ打ちや商品の品出し・陳列、そのほか雑務など対応すべき仕事が多くあります。

こちらも職場によって忙しさに差がありますので注意してください。

病院・診療所では他職種との連携が必須

病院では、主に調剤や服薬指導、薬歴管理を中心におこないます。

ほかにも医師や看護師と連携を取り患者さんの治療にあたります。

扱う医薬品の種類も多いので知識を深め、多岐にわたる仕事内容でスキルを磨ける一方で、診療科によっては仕事内容が単純なところもあります。

薬剤師が仕事が楽と感じる職場

処方箋のシンプルな診療科【皮膚科・眼科・整形外科】

診療科によっては扱う医薬品の種類が少なく処方・調剤内容がほぼ同じかつシンプル、という理由で薬剤師にとって仕事が楽にすすめられるでしょう。

• 皮膚科
• 眼科
• 整形外科

以上3つの診療科では、処方内容がシンプルで命に関わるような重篤患者はあまりいないので精神的なストレスを感じにくいといえます。

残業がない・少ない職場

やはり残業と仕事の楽さは比例するでしょう。

残業がなく定時で退社できるとプライベートも充実し、仕事にもやる気が出て良い循環を生みだします。

• 従業員数と一人当たりの処方応需毎数が平均もしくはそれ以下か
• 終業時刻は何時なのか、門前病院に終業時刻は左右されないか
• 従業員数は充分に配置されているか

この3点を基準に残業がない職場の情報収集することが重要です。

在宅・かかりつけ医療を行っていない薬局

在宅・かかりつけ医療業務を行っていない薬局ではノルマなど仕事の負担もなく、マイペースに働けます。

慢性期病棟・中小病院

大きな病院に比べて、ある程度決まった内容の処方を扱うことが多いです。

また土日祝が休みの場合が多いので週末をゆっくり楽しむことが出来るでしょう。

薬剤師がきついと感じる職場の特徴

残業が多い

従業員の人数が足りていない、単純に顧客数が多い職場などでは残業が多い傾向にあります。

また薬剤師が一人しかしない店舗も楽な面がある一方で、忙しくなった時に全てを一人で対応しなければならず、責任も重大になりますので負担に感じる人もいます。

従業員の人員配置がどうなっているのか、店舗内の状況や一人当たりの処方箋応需枚数などよく確認が必要です。

精神的なストレスが強い

大規模な病院などでは重篤患者に対して命に関わる重い薬を処方・調剤しなければなりません。

ミリ単位で間違えないように細心の注意を払って作業にあたらないといけないため精神的ストレスがとても強いです。

医薬品に関する勉強が大変

新薬が開発された時はもちろん、薬剤師は常日頃から医薬品関連の勉強をし知識は広げ、深め、また更新し続けなければなりません。

取り扱い医薬品の種類が多い職場ほど勉強量も増えます。

残業に勉強に、プライベートの時間が削られていきます。

薬剤師にとっての楽な職場のデメリット

デメリット1】スキルアップができない

仕事内容がシンプルだともちろん楽ですが、薬剤師としてのスキルが下がっている、もしくは上がった気がしないと思うことはありませんか？

急な都合で転職しないとは限りません。

仕事が楽だからといって慢心せず常日頃からスキルを磨くように自己学習は怠らないよう気をつけましょう。

デメリット2】転職活動でアピールしずらい

簡単な仕事内容で毎日楽に働いていたけど、いざ転職活動を始めたらアピールできる経験やスキルが足りない！

こんな風に転職活動で慌てないためにも、やはり現状に決して満足せず向上心をもって日々学習する意欲を大事にしましょう。

デメリット3】人間関係がギスギスしやすい

薬剤師が多すぎて暇な時間が多い、職場が狭いと人間関係を苦痛に感じ始めます。

人によっては適度な仕事量がある職場環境のほうがストレスなく働けるのではないでしょうか。

仕事が楽だからといって安易に選ぶのは危険です。

薬剤師が楽な職場への転職ポイント

ポイント1】薬剤師専門の転職エージェント・サイトに登録する

薬剤師専門の転職エージェント・サイトをを積極的に活用しましょう。

担当者とのカウンセリングで自分の希望をきちんと伝え、マッチする求人紹介、面接の相談やフォローなど手厚いサービスが受けられます。

煩雑な手続きを任せられるので働きながらでも転職活動が行えます。

求人数が多いところを選んだり、複数登録するとより効果的な転職活動ができますよ。

ポイント2】転職のため事前の入念な情報収集をおこなう

転職活動における入念な情報収集は必須作業です。

希望条件、残業の有無、仕事内容などが自分のライフスタイルやイメージと本当にマッチしているかの確認は転職活動の成功へのカギとなります。

職場の雰囲気、従業員の数を実際に見学してみるのもいいでしょう。

自分がそこで働いているイメージができるか、経験やスキルを活かせそうか、よく考えて選ぶようにしましょう。

ポイント3】ドラッグストアのパート・アルバイトで柔軟に働くという選択肢も

ドラッグストアでパートやアルバイトだと、勤務時間やシフト調整を自分のライフスタイルに合わせることができます。

薬剤師の時給相場は2,000円～4,000円ですので、一般職として勤務するのと比較して収入が大幅に落ちることはないでしょう。

ポイント4】人間関係に悩むなら派遣薬剤師という選択肢も

派遣勤務でも同様に、時給相場は一般職に比べて高額になりますので安定した収入は充分に得られます。

また、人間関係も割り切りやすく煩わしい関係に悩む機会も減るでしょう。

薬剤師の仕事は職場環境と本人の働き方とのマッチ次第

薬剤師の仕事が楽になる職場などを紹介しましたがいかがでしたでしょうか？

楽な仕事をどう見つけるのかは職場環境と自分の求める条件とのマッチが重要になってきます。

どんどん転職エージェント・サイトを利用して情報収集、精査をしていきましょう。

自身の仕事へのモチベーションややりがいに感じることを見つめ直して選べば、より自分自身に適した職場が見つかるでしょう。