TikTokで動画を投稿しても、「なかなか再生数が伸びない」「いいねが増えない」と感じていませんか？実は、動画の内容だけでなく、投稿する時間帯が結果を大きく左右します。
TikTokにはユーザーが最もアクティブになるタイミングがあり、その時間帯を狙って投稿することで、多くの人にリーチしやすくなり、バズの可能性が高まります。
この記事では、TikTokでバズりやすい具体的な時間帯と、その時間帯ごとに相性の良い投稿ジャンルを詳しく解説します。
TikTokでバズる時間帯と投稿ジャンル
通勤・通学（7〜10時）にバズりやすい動画ジャンル
朝の通勤・通学時間帯は、多くの人が電車やバスなどの移動中にスマートフォンを操作しています。
この時間帯は「ながら見」が多いため、音声なしでも楽しめる動画や、短くテンポの良い動画が好まれる傾向にあります。
とくに人気なのは、1日のスタートに関連した内容や、視聴者が気軽に共感できるテーマです。
通勤・通学の憂鬱さを和らげたり、朝の準備を楽しく感じられる動画はエンゲージメントを得やすくなります。
具体的には以下のようなジャンルが効果的です。
- モーニングルーティン紹介
- 通勤・通学中に役立つライフハック
- 音なしでも成立するエンタメ動画（字幕付きなど）
- 朝のやる気を引き出すモチベーション系動画
視聴者が「短時間で気分が上がる」「ためになる」と感じる動画を意識して作ることが、この時間帯のバズ成功につながります。
昼休憩（12〜14時）にバズりやすい動画ジャンル
昼休憩の時間帯は、仕事や授業の合間に一息つくタイミングです。多くの人がスマートフォンを手に取り、リラックスしながらSNSや動画を楽しんでいます。TikTokでもこの時間帯は閲覧数が伸びやすく、特に「癒し」や「笑い」を提供するコンテンツが好まれます。
午前中の緊張感や疲れを和らげるような内容、あるいは気軽にシェアしやすい動画はバズの可能性が高くなります。テンポがよく、かつ感情にポジティブに働きかける内容がベストです。
おすすめのジャンルは以下の通りです。
- おすすめランチやグルメ紹介
- 簡単に作れる時短レシピ動画
- 癒しを与えるペット系コンテンツ
- 気分転換になるショートお笑い・コント動画
「休憩中にほっとした」「気分が軽くなった」と思ってもらえる動画こそ、昼の時間帯に伸びるコンテンツの条件です。
帰宅（17〜20時）にバズりやすい動画ジャンル
夕方の帰宅時間帯は、仕事や学校を終えた人がほっと一息つくタイミングです。電車の中や自宅でスマホを操作しながら、1日の疲れを癒したいと感じているユーザーが多いため、共感を呼ぶ動画や感情に訴える動画がバズりやすくなります。
この時間帯には、視聴者が「あるある」と感じられる内容や、心を和ませるような映像が特に好まれます。エモーショナルな演出やナレーションを組み合わせることで、視聴維持率を高めることも可能です。
おすすめジャンルは以下のとおりです。
- 社会人・学生の「あるある」ネタ
- 癒し系のペット動画やリラックス映像
- 感動的なストーリーや実話風の演出
- 旅行・アウトドアに関する映像やVlog風動画
視聴者が「共感できる」「気持ちが軽くなる」と感じる動画を意識して投稿することで、バズの可能性を高められる時間帯です。
寝る前（21〜24時）にバズりやすい動画ジャンル
21時から24時の時間帯は、1日の中で最も自由に使える時間とされており、多くのユーザーがベッドやソファでリラックスしながらTikTokを閲覧しています。視聴時間が長く、じっくり動画を見てもらえる傾向があるため、表現の幅が広いジャンルでバズを狙いやすい時間帯です。
この時間は、感情に訴えるようなコンテンツや、夜ならではの雰囲気を活かした演出が効果的です。リラックスや娯楽、あるいは少し刺激的な要素を含む動画が好まれます。
おすすめのジャンルは以下の通りです。
- ナイトルーティンや就寝前の過ごし方
- ホラー系・不思議な話・都市伝説
- 睡眠導入向けのBGMや自然音
- おすすめアニメ・ドラマ・映画の紹介
「夜に見るとちょうどいい」「最後まで見てしまった」と思わせる動画構成を意識することで、この時間帯の視聴者の関心をしっかりとつかむことができます。
TikTokでバズりやすい曜日の特徴
金曜日
金曜日は、週末を目前に控えた解放感から、ユーザーの気分が高まりやすい曜日です。仕事や学校が終わった後に「今夜はゆっくり過ごそう」と感じている人が多く、TikTokの視聴時間が自然と増加します。
この傾向に合わせて、娯楽性の高い動画やテンションが上がるコンテンツを投稿することで、エンゲージメントを得やすくなります。とくに「ミーム系」や「ランキング系」といったカジュアルに楽しめる動画がバズを起こしやすいです。
週末の旅行やイベントを計画している人向けに、アウトドアやレジャー系の動画を金曜に出すのも効果的です。
おすすめのジャンルは以下の通りです。
- ミーム系・ネタ系のショート動画
- テーマ別ランキング（グルメ・アニメ・便利アイテムなど）
- 旅行・レジャーのハイライト動画
- 週末に向けたおすすめスポット紹介
「気楽に見れて、思わずシェアしたくなる」そんな動画を意識すると、金曜日のバズ率を高めることができます。
土日祝日
土曜日・日曜日、そして祝日は、多くの人が仕事や学校から解放され、自由に使える時間が増える曜日です。そのためTikTokの滞在時間も長くなり、平日よりも幅広い層が動画を閲覧しやすくなります。
この期間は、投稿ジャンルを問わずバズりやすい傾向にあるのが特徴です。ユーザーが日常よりもゆっくり動画を楽しむため、再生数やエンゲージメントが伸びやすくなります。
特におすすめの投稿タイミングは以下の通りです。
- 土曜日：午前中の投稿が効果的。起床後にスマホを見て過ごす人が多いため、じっくり視聴してもらえる可能性が高まります。
- 日曜日：午後〜夜の投稿がおすすめ。家族や友人と過ごしながら見るケースが多く、シェアやコメントも伸びやすい時間帯です。
- 祝日：その日ならではの季節イベントやトレンドに乗った動画が効果的です（例：ハロウィン、バレンタイン、花火大会など）。
内容よりも「タイミング」の影響が強く出やすいのが土日祝の特徴です。動画制作に余裕がある場合は、このタイミングに合わせて事前に準備・投稿しておくのが理想的です。
月曜日でTikTokを投稿するとバズりにくい理由
月曜日は、多くの人にとって新しい週の始まりであり、仕事や学校の予定に意識が向きがちなタイミングです。
忙しさや気持ちの切り替えによってTikTokをゆっくり閲覧する時間が取りにくく、全体的にアクティブユーザー数が減少しやすくなります。
とくに注意したいのが、日曜日の夜〜月曜の朝にかけての投稿です。
この時間帯は一見「自由時間」に見えますが、実際には「翌日の準備」「気持ちの切り替え」に充てられることが多く、動画の視聴数が伸びづらい傾向があります。
どうしても月曜に投稿したい場合は、軽めの内容や、短くてすぐ見られる動画にすることで反応が得られる可能性があります。
ただし、他の曜日に比べて効果が出にくいことはあらかじめ理解しておく必要があります。
週の後半や土日と比較すると、月曜日はTikTokの投稿には不向きな曜日です。
バズる時間帯を見極める分析方法【インサイト分析】
TikTokで投稿の効果を高めたい場合は、まずアカウントを「ビジネスアカウント」に切り替えることをおすすめします。
これにより、投稿の分析が可能になる「インサイト機能」が解放され、視聴データやフォロワーの行動傾向を確認できるようになります。
ビジネスアカウントへの切り替え手順は以下の通りです。
- プロフィール画面右上の「≡」メニューをタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
- 「アカウント管理」→「アカウントタイプの切り替え」を選択
- 「ビジネスアカウントへ切り替え」を選ぶ
- ジャンル（カテゴリ）を選択して完了
ビジネスアカウントに切り替えると、TikTokの「インサイト」タブが利用可能になります。
インサイトで確認できる主なデータ項目は以下の通りです。
- 動画の視聴回数：投稿ごとの再生数
- いいね・コメント・シェア数：エンゲージメントの把握に役立つ
- 視聴維持率：動画がどこまで見られているか
- フォロワー数の推移：人気投稿とフォロワー増加の関係性を確認
- フォロワーのアクティブ時間：フォロワーが最もTikTokを利用している時間帯
とくに「フォロワーのアクティブ時間」は、バズる可能性が高い時間を見極めるうえで非常に重要な指標です。
コンテンツ別の視聴傾向を分析する方法
インサイトの「コンテンツ」タブでは過去に投稿した動画ごとの詳細なパフォーマンスデータを確認できます。
この機能を活用すればどのようなタイプの動画がどの時間帯に最も反応を得ているのかを把握することができます。
コンテンツ別に注目すべき指標は以下の通りです。
- 視聴回数：どの動画が最も見られているかを確認
- 平均視聴時間：ユーザーが動画をどれだけ長く見ているかを把握
- 視聴完了率：最後まで見てもらえているかを測る指標
- エンゲージメント数：いいね・コメント・シェアなど
- 視聴者の属性：年齢層・地域・性別など（必要に応じてターゲット分析にも活用可能）
これらの情報を比較することで、「どの時間帯に、どのジャンルの動画が最も効果的だったか」を明確に把握できます。
予約投稿を活用して投稿効率を上げる方法
TikTokでは、パソコン版の投稿画面や一部のビジネスアカウント機能を使って、動画の「予約投稿」が可能です。
あらかじめ投稿日時を設定できるため、最適な時間帯に合わせて自動で投稿できるのが大きな利点です。
| メリット・デメリット | 内容 |
|---|---|
| 予約投稿のメリット |
|
| 予約投稿のデメリット |
|
上記のような点を踏まえ、特に「投稿タイミングが重要なコンテンツ」は、予約機能を活用することで効率よく投稿運用ができます。
TikTokの予約投稿手順
TikTokの予約投稿は、主にPCブラウザから利用可能です。
モバイルアプリでは対応していないため、動画データの準備後にWeb版から操作するのが基本です。
予約投稿の手順は以下の通りです。
- パソコンで https://www.tiktok.com/upload にアクセス
- 通常通りに動画をアップロードし、キャプションやサムネイルを設定
- 「スケジュール設定（Schedule video）」にチェックを入れる
- 投稿したい日時をカレンダーから選択
- 「投稿」ボタンを押せば、指定日時に自動で公開される
なお、予約投稿後は動画内容の変更ができないため、誤字や設定ミスがないか事前に十分確認しておくことが重要です。
複数本の動画を撮り溜めしておき、曜日や時間帯に応じて計画的に予約投稿を組むことで、効率的かつ安定した運用が可能になります。
時間帯を意識してもバズらない原因
原因1】トレンドに乗れていない
TikTokは流行の移り変わりが非常に激しいプラットフォームです。そのため、どれだけ動画の内容や時間帯に気を配っていても、トレンドから外れたテーマでは伸びづらい傾向があります。
流行に乗るための第一歩は、「今」バズっている音源・エフェクト・ネタ・フォーマットを日々チェックすることです。
TikTokの「おすすめ」タブや「急上昇ワード」を定期的に確認しましょう。
また、自分が投稿しているジャンルに近い人気インフルエンサーをフォローしておくのも有効です。
彼らがどんなBGMや編集、話題を取り入れているかを観察することで、トレンドを自分の動画に応用しやすくなります。
流行を「丸ごと真似する」のではなく、自分のスタイルやテーマに組み合わせる（＝掛け合わせる）工夫を加えることが差別化にもつながり、より効果的です。
原因2】オリジナリティ不足
他の投稿と似たような内容ばかりだと視聴者の記憶に残らず、スクロールでスキップされてしまうリスクが高まります。
バズを狙うには「見たことない」「新鮮に感じる」と思わせる工夫＝オリジナリティが重要です。
オリジナリティを出すコツは、既存のアイデアを“掛け合わせる”ことです。
まったくゼロから斬新なアイデアを生み出す必要はありません。たとえば「人気の音源×専門的な豆知識」「流行ネタ×地方あるある」など、自分の強みや経験を加えることで独自性が生まれます。
また、さまざまなジャンルのTikTok投稿を日常的にチェックして、「自分のジャンルと組み合わせたらどうなるか？」と常に考える癖をつけましょう。
原因3】動画の質が低い
いくら時間帯やトレンドを意識していても、動画そのもののクオリティが低ければ視聴維持率は上がらずTikTokのアルゴリズムにも評価されにくくなります。
とくに最初の数秒で離脱される動画は、バズる可能性が著しく低下します。
バズを妨げる「質の低い動画」の典型例は以下の通りです。
- 雑音・風切り音が多く、聞き取りづらい音声
- 手ブレ・暗すぎる映像・文字が小さいなど視認性の悪い画面
- 冗長な構成で、要点に入るまで時間がかかる
- 視聴者にとって価値や意味が伝わらない内容
改善するにはまず「冒頭の3秒」で視聴者の興味を引く演出を意識しましょう。
タイトルテキストを最初に出す、話し出しにインパクトをつける、映像を切り替えるなどが効果的です。
また、撮影環境も重要です。音声はマイクやBGM調整でクリアにし、画面は明るく安定した構図で撮影することで見る側にとって快適な視聴体験が提供できます。
原因4】TikTokの利用規約違反に該当している
知らずにTikTokの利用規約に違反していると、いくら内容や投稿時間が良くても動画がおすすめ欄に表示されなくなったり、表示回数が極端に落ちるという影響が出ます。
これを回避するには、TikTokのコミュニティガイドラインを理解し、守ることが必須です。
主な規約違反の例は以下の通りです。
- 暴力的・差別的・性的な表現を含むコンテンツ
- 著作権を侵害する音源や映像の無断使用
- 詐欺的、誤解を招く情報の拡散
- スパム行為（過剰なハッシュタグ、不自然なフォロー誘導など）
違反動画はAIによって自動検出されアルゴリズム上で“減点”扱いされるほか、シャドウバン（ユーザーに通知されずに表示制限される）の対象にもなりえます。
安全に運用するには、商用音源の使用ルールやAIによるコンテンツ判定の傾向も把握しておくことが大切です。
不安な場合は、公式ガイドラインやクリエイターツール内の通知も定期的に確認しておきましょう。
TikTokで動画をバズらせるには時間帯を考慮すべし
TikTokで動画をバズらせるには、内容の工夫だけでなく、投稿する「時間帯」と「曜日」が大きなカギを握ります。ユーザーの行動パターンに合わせて投稿することで、より多くの人のおすすめ欄に表示され、再生数やエンゲージメントが向上しやすくなります。
また、ビジネスアカウントへの切り替えやインサイト機能を活用すれば、自分のフォロワーがアクティブな時間帯をデータで把握し、さらに効果的な投稿が可能になります。
投稿してもバズらない場合は、トレンドとのズレ、動画の質、オリジナリティの欠如、さらには規約違反など、さまざまな要因が絡んでいる可能性があります。ひとつずつ丁寧に見直していくことで、改善のヒントが見つかります。
「いつ投稿するか」も、バズるための重要な戦略の一部。
ぜひ今回の内容を参考に、あなたの動画をより多くの人に届けてみてください。
